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ビッグデータ解析によるデータ活用（BI・BA） 導入事例 - 株式会社ソラシドエア様 -
ビッグデータ・AIを活用したレベニューマネジメントシステムで
座席販売割当計画を自動化し、業務品質の向上を実現
・キーワード
旅客業（航空・鉄道・バス）・ホテル業 / SAS導入 /
ビッグデータ・AI活用 / レベニューマネジメント /
座席販売割当計画の自動化 / 需要予測モデル構築
株式会社ソラシドエア様
・業務内容
今年就航１５周年を迎えた、宮崎県宮崎市に本社を置く航空会社様。「地域社会への貢献」を理念に、九州5都市－東京（羽田）線、九州2都市－沖縄（那覇）線、沖縄（那覇）－神戸・石垣・名古屋（中部）線を運航中。
背景・課題
座席販売割当計画が属人化しており、業務の平準化が課題だった
ソラシドエア様では、過去の実績から需要予測を行い、様々な価格や利用条件のチケットを設定し、チケットの提供数・販売タイミングを決める「座席販売割当計画」を行っている。しかし、座席割当計画は担当者の経験に基づいたものとなっており、作業に時間をとられていた上に、近年の路線拡大等により業務量が増大していた。そのため、担当者の負荷が高く、顧客データ分析等によるサービス品質向上に割り当てる時間を創出することが難しい状況であった。
コムチュアは、これらの課題解決を支援するためにSAS Institute Japan株式会社と協同で、ビッグデータ・AIを活用したレベニューマネジメント（※）システム構築に携わるとともに、その運用・保守と継続的なビッグデータ分析支援サービスの提供を行った。
※「レベニューマネジメント」とは、需要を予測して収益の最適化を図るための仕組み。
たとえば、列車や飛行機の座席、ホテルの部屋、ゴルフ場などを取り扱うサービスにおいては、ある時点で空きが出てしまうと、その座席や部屋の価値が無価値になってしまう。そのため、需要予測に応じた価格設定を行うレベニューマネジメントの導入を検討する企業が増加している。
導入のポイント
ビッグデータ・ＡＩ技術の活用したレベニューマネジメントシステムを構築
- 蓄積された実績データ（予約情報・発券情報など）を加工・分析し、AIが座席販売割当計画を自動的に導き出すレベニューマネジメントシステムを構築
- レベニューマネジメントシステムは、SAS Analyticsを活用し、データ蓄積から分析・活用データ提供までを構築
- システム構築だけでなく、運用・保守サービスと継続的なビッグデータ分析支援サービスを提供
システム概要・機能紹介
システム概要
ビッグデータ分析による初期計画値の導出
蓄積された実績データ（予約情報・発券情報など）を分析し、チケットの販売開始から搭乗日までの需要予測モデルを作成。 運航データ等から各便・各チケット種別の需要を予測し、初期計画の支援を行う。
最適な座席販売割当計画を常に支援
計画値と実績を比較し、ギャップが小さい場合は各チケット種別の需給状況から提供座席数を再計算し、自動で最適な座席販売割当計画を行う。 ギャップが大きい場合は担当者にアラート通知する。
導入後の効果
レベニューマネジメントシステムにより業務品質の向上と業務効率化を実現
属人性をなくし
業務の平準化
今まで担当者の経験に基づいていた座席販売割当計画を、レベニューマネジメントシステムで自動化することで、属人性をなくし業務の平準化と効率化を実現
ビッグデータ・AI活用により
最適な座席販売割当計画を支援
蓄積された実績データ（予約情報・発券情報など）を加工・分析することで、AIが常に最適な座席販売割当計画を支援。計画値の更なる精緻化により業務品質が向上
業務効率化により
サービス向上への時間創出
システムによる自動化で、担当者の作業時間を軽減し、空いた時間をビジネスにより役立つデータ分析などの顧客サービス向上に割り当てることを支援
お客様の声
「これまでの座席販売割当計画は過去の実績や環境の変化等を担当者の経験を基に分析し作成していました。
この度のシステム導入により複雑かつ莫大な情報をベースとした配席計画が自動で算出されるようになり、
計画値の更なる精緻化に観られる業務品質の向上のほか、担当者の業務の平準化、大幅な効率化にも繋げることができました。」