TOP MESSAGE創業者インタビュー

絶え間ないチャレンジがイノベーションと成長を支え続ける

コムチュア株式会社 創業者

向 浩一

向 浩一

イノベーションは特別なことではない

「KEEP INNOVATING」というコンセプトの通り、コムチュアグループ(以下コムチュア)は創業以来、絶え間ないイノベーションを続けてきた会社です。私がコンピュータの世界に入って50年以上の年月が経ちますが、およそ10年に一度は、世の中や技術が大きく変わってきました。一斉を風靡していた技術が消え、新しい技術が広がっていく様子を何度も見てきました。コムチュアは、時代の変化の中でイノベーションをおこしながら成長を続けてきました。それは社会や技術革新を捉え、迅速に適応し続けてきたひとつの結果だといえます。
ですが、みなさんにはイノベーションという言葉をあまり特別なものとは捉えてほしくありません。世の中に存在しないものを生み出すこともたしかにイノベーションですが、昨日よりも今日を良くしていこう、少しでも成長しようという一人ひとりの努力も立派なイノベーションです。若い社員が先輩のやり方を真似しながら仕事を学ぶことや、「お客さまへの提案力を高めるにはどうしたらいいだろうか」とみんなで議論することもイノベーションです。私たちの周囲には、いくらでもイノベーションの種は存在しているのです。

向 浩一

絶え間ない成長を続けるために
必要なこと

10年に一度は大きな社会変化や技術革新があるとお話しました。社会や技術が変わるということは、そこで働く人たちも、自らを大きく変えていかなければならないということです。特にITという世界の場合、技術そのものが変わっていくのですから、常に変化へのチャレンジを続けなければなりません。
成長曲線というものを考えてみると、最初は勢いよく伸びていた曲線も、いずれ勢いがなくなり、頭打ちになってしまいます。これを乗り越えるにはどうすればいいのでしょうか。答えは簡単で、成長曲線が頭打ちになる手前から、新しいチャレンジを始めることです。それも一度や二度ではなく、一生のうちに何度もチャレンジすることが必要でしょう。そうすれば、継続的に右肩上がりの成長を続けることが可能になります。
かつてIT業界には、「エンジニア35歳定年説」という考え方がありましたが、私は当時から一切信じていませんでした。人間はそんなに単純なものではありません。新しいチャレンジを続けることで、人はいつまでも成長することができます。これから先の未来、どんな変化が訪れて、どんなチャレンジをすることになるのかは、誰にもわかりません。ぜひ、みなさんには恐れることなくチャレンジを続け、個人として成長しながら、コムチュアの未来をリードしていってほしいと考えています。

向 浩一 略歴

1970年4月、 株式会社データプロセスコンサルタント(現アイエックス・ナレッジ株式会社)入社。
1985年1月、株式会社日本コンピューターテクノロジー(現当社)を設立、代表取締役社長を務める。
2011年4月、代表取締役会長に就任。
没 2022年5月19日 享年75

向 浩一