・キーワード
プロジェクト管理 / 工数管理 / 基幹システム連携 / ガントチャート / ダッシュボート /
kintone / Microsoft Dynamics 365 / Microsoft Azure / Azure LogicApps / Azure Functions / krewDashboard
横河レンタ・リース株式会社様
・業務内容
横河電機と芙蓉総合リースが出資する合弁会社として1987年に発足、創業以来30年以上にわたりPCや計測器などのデバイスを中心にレンタルサービス事業を展開。市場において「モノ(所有)からコト(利用)へ」と資産の考え方が多く転換するなか、設備や機器を必要なときにレンタル可能な同社のビジネスは多くの企業から支持されている。また、レンタルサービス事業だけでなくシステム事業として、サーバーなどの製品販売からシステム基盤設計・構築・保守といった幅広いソリューションでお客様のIT課題解決を行うなど、事業拡大を続けている。
右から、情報システム本部 システム開発運用部 部長 田端 義典様、
第二課 課長 清水 健太郎様
※本ページの掲載内容は導入当時の情報となります
横河レンタ・リース株式会社様では、全社的な基盤整備を進めており、「クラウドファースト」の方針でオンプレミスのシステムからクラウドシステムへのシフトを鮮明に打ち出している。そのような折、全社で利用していたレガシーな基幹システムの一部をクラウドシステムであるMicrosoft Dynamics 365へ刷新するタイミングを迎えた。
Microsoft Dynamics 365はSaaS型のERPパッケージのため、業務要件に合わせた機能追加など柔軟なカスタマイズが難しく、要望を実現するには莫大なコストと時間がかかる課題があった。この課題を解決するため、柔軟なカスタマイズが可能な業務改善プラットフォームであるkintoneを活用してシステム構築を進めることとなった。
Microsoft Dynamics 365のデータをkintoneに連携することや、kintoneで処理したデータを送り返すことが必須の機能要件であったため、横河レンタ・リース様へのkintone導入実績、およびMicrosoft事業の実績が豊富なコムチュアに依頼した。
横河レンタ・リース様では、レンタル事業だけではなく、サーバーなどの製品販売からシステム基盤設計・構築・保守といった幅広いソリューションでお客様のIT課題を解決する事業を行っている。受注後はプロジェクトとして社内管理しており、プロジェクトの管理者がExcelを用いた稼働工数や採算状況の集計を行い、月末にマネージャーに向けた報告資料を作成していた。
業務要件を整理する過程で、Excelによるプロジェクトの管理業務について「集計作業に多くの手間と時間がかかる」「手作業による編集ミスなどのリスクが顕在化している」「月末になるまでプロジェクトの状況が見えない」といった課題を抱えていることが分かった。また、従来のExcelによる管理方法に慣れている利用者の使い勝手を維持することも重要な要件であった。
柔軟なカスタマイズが可能な業務改善プラットフォームであるkintoneの特性を活かし、アジャイル開発を行うことで、関連業務システムの画面・機能のイメージを早期に具現化。利用者とプロジェクト責任者の認識齟齬が発生しにくい状況を作り、手戻りをなくした生産性の高いシステム構築を推進。
将来の事業拡大によりMicrosoft Dynamics 365のデータ量の増加や業務自体が変わっていく可能性を考慮し、拡張性のあるクラウドシステムを構築。業務変更に応じたスピーディな対応とシステムの品質を維持。
Microsoft Dynamics 365とkintoneのデータ連携を自動化し、Microsoft Azureのサービス(Azure Logic Apps、Azure Functionなど)や、サードパーティー製品、カスタマイズを組み合わせてシームレスなシステムを実現。また、プロジェクトの採算などの集計を自動化し、最新の状況をガントチャートやダッシュボードで見える化。
※画面イメージはサンプルとなっています。
リアルタイム性の高い
プロジェクト管理
Microsoft Dynamics 365と連携したプロジェクト管理をkintoneで実現したことで、プロジェクトの関係者がリアルタイムに状況を把握できるようになり、問題を早期に検知してトラブルを未然に防ぐことができるようになった。また、マネージャーは月次報告だけでなくリアルタイムで最新の状況を確認できるようになった。
ビジネス拡大に
迅速に対応
保守性を考慮したことにより、新しいサービスや商材、新規業務が増えた際に、ビジネスに合わせて容易な設定変更で対応できるようになった。また、カスタマイズが必要な場合でも拡張性を考慮したシステムのため、機能追加も低コスト・短納期で実現でき、ビジネスの変化にも迅速に対応できるようになった。
自動集計による
品質維持と業務効率化
手作業でExcel管理していたプロジェクトの採算状況や予実工数をシステムが自動集計することで、ヒューマンエラーもなく正確なデータを確認できるようになった。また、システム刷新前は各プロジェクトの情報を纏める場合に手作業が多く5営業日ほど必要であったが、システム構築後は1営業日で纏めることが可能になった。
「コムチュア様は、業務要件を整理する際に粘り強くヒアリングを積み重ねてくれた。これにより、当社のプロジェクトメンバーに熱意が伝わり、信頼を得ていた。業務要件が複雑かつ関連業務システムの規模が大きかったこともあったが、信頼を得られたことでプロジェクトメンバーが協力して無事にシステムをリリースできた。
最後にはコムチュア様と横河レンタ・リースのメンバーが1つのプロジェクトチームとして、良いものを作ろうと一丸となって進めることができていた。」
「Microsoft Dynamics 365とkintoneだけに固執せず、Microsoft Azureのサービスやサードパーティー製品など、積極的に新しい技術を組み合わせて、より良い提案をしてくれた。また、業務要件整理からシステムリリースだけではなく、リリース後のメンテンナンスやアップデートまでを考慮した総合的な提案力があった。
本プロジェクトの成功により、kintoneで実現できることの幅が広がった。社内でkintoneの活用を広め、横展開で他業務の効率化などを進めていく決め手となり、良い社内事例となった。」